中国企業がヒト型ロボットの開発を加速し物流や製造現場への実導入に向けた検証を開始
UnitreeやUBTECHなどの中国勢が、ダンス等のデモンストレーション段階から実業務への移行を模索しています。1台数万ドル規模の低価格化が進む中、物流倉庫でのピッキング作業における実用性が焦点で…
中国のロボットメーカー各社が、エンターテインメント向けの動作から実産業での稼働を目的としたヒト型ロボットの開発へ舵を切っています。Unitree(宇樹科技)やUBTECH(優必選科技)は、従来の歩行や跳躍といった基本性能の披露に留まらず、物流倉庫や自動車製造ラインにおける部品搬送、検品作業への実投入を前提とした実証実験を強化しています。
ハードウェア面では、1台あたり約1万6000ドルから9万ドルという、従来の産業用ロボットや先行する欧米製ヒト型ロボットと比較して大幅な低コスト化を実現している点が特徴です。これにより、単一機能の固定式アームではなく、人の動線を前提に設計された既存の作業環境へそのまま導入できる汎用的な労働力としての代替可能性を提示しています。
一方で、実務投入における課題として、バッテリー駆動時間の制約や、不整地および動的な障害物がある環境下での把持精度の維持が挙げられます。派手なデモンストレーションで見られる動きと、24時間稼働が求められる現場での耐久性には依然として乖離があり、実際の導入にはタスクごとの成功率や保守コストの精査が不可欠な段階にあります。