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backend 重要度 4/5 2025/2/11 0:00:00

Node.js Official Blog、技術仕様の更新内容を公表

Node.js Official Blog、技術仕様の更新内容を公表

OpenJS Foundation は Node.js の最新の長期サポート(LTS)アップデートとなる v22.14.0 を公開しました。今回の更新における最大のハイライトは、require() 関数を使用した ECMAScript モジュール(ESM)の同期的な読み込み機能がデフォルトで有効化され、安定版(Stable)へと昇格したことです。これにより、従来は await import() を使用した非同期処理が必要だった ESM へのアクセスが CommonJS 環境からより簡潔に行えるようになり、ライブラリの移行期におけるコードの複雑性が大幅に緩和されます。この変更は以前のバージョンでは実験的機能として提供されていましたが、コミュニティからのフィードバックを受けて正式に採用されました。

技術面では、トップレベルの await を含まない ESM ファイルに対してのみ require() が同期的動作を保証します。この制約は Node.js のイベントループをブロックさせないための設計判断であり、同期的な実行コンテキストを維持する必要がある既存のツールチェーンやレガシーな CommonJS ベースのプロジェクトにとって、ESM エコシステムへのスムーズな橋渡しとなります。また、本リリースでは内部エンジンの V8 がバージョン 12.4.254.21 へと更新されており、これに伴う JavaScript 実行パフォーマンスの改善やガベージコレクションの最適化が含まれています。加えて、--experimental-transform-types フラグによる TypeScript サポートの強化も継続されており、開発体験の向上が図られています。

実務上の影響として、開発者は今後 ESM への完全移行を待たずに、既存の CommonJS コードから ESM 形式で記述された新しいライブラリを直接インポートできるようになります。これは特に、大規模なモノリス環境や、非同期処理の導入が困難な初期化ロジックにおいて大きなメリットをもたらします。一方で、依存関係の中にトップレベル await を含む ESM が混在している場合は依然として require() が失敗するため、依存ツリーの精査が必要です。運用チームは Node.js 22 系の LTS サイクルが 2027 年まで続くことを踏まえ、既存の v18 や v20 からのアップグレード計画を具体化すべき段階にあります。

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フェレット記者の用語メモ

esm

ESM(ECMAScript Modules)はJavaScriptの標準モジュールシステムで、`import`/`export`構文を使うよ。CommonJSの`require`/`module.exports`と違って、静的解析が可能でツリーシェイキングなどの最適化がしやすいのが特徴。Node.js環境でESMを使う場合、パッケージの`type`フィールド設定やファイル拡張子(`.mjs`)の扱いで混乱しやすく、特に既存のCommonJSベースのコードと混在させると、モジュールの解決順序やスコープの違いでエラーが出やすいのが落とし穴だね。

比較: CommonJS

出典: Node.js Official Blog

要点を短く整理して掲載しています。詳細は出典を確認してください。

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